姫十字椿象
撮影2006.10.11 秋田市郊外にて
赤と黒の大胆な幾何学模様が美しいカメムシである。
「椿象」という字は漢名で、カメムシのあの匂いが椿油に似ているからということらしいが、詳しくは分からなかった。
秋田ではカメムシを“アネコムシ”と呼んでいる。“アネ”とは若い?娘さんを指す方言、それに秋田弁特有の接尾語“コ”を付けたものだが、なぜカメムシと若い娘さんが結びつけられたのか?
一説では、カメムシが持っている、あの匂いと、けばけばしい色をした種類が多いことから、着飾り白粉を塗って化粧の匂いプンプンさせている娘さん?(だけではないらしいが(笑))をカメムシに見立てたのだとのこと。
野菜なのど害虫でもあるはずのカメムシを“アネコムシ”と呼ぶようになった秋田の人々に、蔑称や毛嫌いしつつも、なんとなく包容力のようなものを感じるのがいかがだろうか。
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